2. アンケート結果(主なものだけをグラフにしました)

(斜線・下部は仙台市、網点・上部は仙台市以外の数です。以下同)

ポリオ患者は年齢が高いため、自宅での被災が多い。だからこそ、避難経路・福祉避難所の場所の確認、安全確保、食料・水の備蓄が必要でしょう。

大災害の場合、携帯ラジオが一番の情報を得る手段です。その場合、乾電池の備蓄と保守が大切になります。店で乾電池を買うことは相当難しかったようです。ソーラパネル・ゼンマイ式充電ラジオ・自動車のバッテリーを使うDC-ACコンバータ等の非常用電源の確保は重要です。

都市部の復旧が早かったようです。それでも1週間以上かかったところが多く、暗い中での避難生活を強いられた人も多くいました。古い発電機を探し出し避難所のために設置した話を多く聞きました。石巻市中心部道路信号機は5ヶ月経った今でも消えたままです。制御装置を地下に設置したため、復旧が遅れているようです。電線等の装置の地下設置も考え物です。ニュースでは入札遅れのためと言っています?

全壊・大規模半壊併せて7件です。半壊も合わせると12件となり、回答者の30%に上ります。被害の大きさが想像できるでしょう。宮城県民約200万人中、60万人が一時的に家を失った事になります。実際、全壊・半壊併せて15万軒ほどが被害を受けました。(宮城県調べ)

仙台市在住26名・仙台以市外14名なので都市ガス復旧が遅れたことは相当大変だったようです。特に風呂に入れないことは避難所での入浴もためらうことの多い上下肢障がい者なので、相当のストレスになったと想像できます。仙台市以外でも復旧が遅かったところは、被害が大きい地域(石巻・女川・亘理地区等)です。

やはり1週間ぐらいかかっています。津波の被害の大きい地域は相当遅くなっています。「その他」には復旧まで1〜2ヶ月かかっているところもありました。

ガソリンの入手が大変だったようです。意外と薬品の入手に苦労した人はあまり多くはありませんでした。ですが、被害の大きい地域や交通が寸断されているところは薬品入手に苦労したようです。当会の会員は仙台市に住んでいる人が多いのでこのような結果になったと想像できます。

避難所利用者は合計3名(一時避難を加えると5名)しかいませんでした。震災当初の避難所収容人数は30万人あまり(宮城県調べ)もっと多いとも言われています。割合から言って1/2の人しか利用していません。このことからも、障がい者が避難所を利用できない現実が分かります。

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